古き良き菓子「工藤パンのシベリア」由来から脱線して日露戦争の話とか

自宅用青森

シベリア/黒糖シベリア

  • 4個入/4個入
  • 238円/243円(税込)
  • 工藤パン(山崎パン)

 お菓子の名前は「シベリア」だけど、シベリア感は感じられない気がします。

カステラにあんこをサンドしたお菓子がシベリアで、甘いに甘いの和洋二つの相性が意外に良く、シンプルな作りは懐かしさを感じるお菓子です。

私が購入した品は、世界の山崎パンのシベリア。(製造元の)工藤パンのシベリアって言った方がしっくりくるのかもしれません。東北では馴染みのある工藤パンのシベリアです。(工藤パンは青森県の会社)

ところで「シベリア」と言えば、何を思い浮かべることが多いんでしょうね。

シベリア鉄道、シベリア超特急、シベリアはシベリア、シベリア出兵など。

商品名の由来もこの辺りからきているのだとか。

シベリアの由来

シベリアってロシアのどの辺り?

ロシアのお手製地図
ロシアの地図

お手製地図で少しわかりにくいのですが・・・。

現代のシベリアというと「シベリア連邦管区」と呼ばれていて、日本で言うところの都道府県のような枠組にあたります。

位置的にはロシアの真ん中あたりの広大な土地。

また、これより右側(日本方面)は極東連邦管区と呼ばれ、首都モスクワの辺りは中央連邦管区と呼ばれます。

あまりにも広くて日本がすっぽり何個も入るような広さですが、現代のシベリアというとこの辺りのようです。
(ロシアはヨーロッパ方面に人口が集中しているので、アジア方面の管区の分け方が大胆です)

なお、お菓子のシベリアの由来として「断面の模様がシベリアの凍土に似ている」という話があります。

シベリア鉄道

包装
工藤パンのシベリア

1万キロのシベリア鉄道で行くロシアの旅。

ロシアの鉄道と言えば、シベリア鉄道。端から端までつながっている世界一長い鉄道です。
首都のモスクワから極東のウラジオストクまで。その距離は約1万キロ。
元々は、戦時中の19世紀後半から20世紀前半(1916)にかけて作られているものなので、ヨーロッパ方面から極東方面へ軍事物資の輸送を容易にすることが目的とされていたと思います。

シベリア鉄道もお菓子の名前の由来として「カステラがシベリアのツンドラを、羊羹はシベリア鉄道を模した」という話があります。

日露戦争とシベリア出兵

包装
販売元は山崎パン。

世界史の授業ではあまり触れられないシベリア出兵。

日清戦争(1894)を勝利し、遼東半島、台湾を領有するも、三国干渉(1895)で、遼東半島を返還。

遼東半島返還後、ロシアが南下を進めて、遼東半島を租借、旅順に軍港を作れば日本も目と鼻の先となる。

ロシアのような大国からすれば、極東にある半島や島国なんぞ、戦時下を乗じて併合しておこうと思うのは当然のことかもしれません。
朝鮮半島に抗う力はありませんし、日本だって日清戦争に勝ちはしたものの国力からしたらロシアのつま先程度です。戦力差が明らかです。

それに、ロシアに詳しくない人でも名前は知られている「ウラジオストク」だって意味は、「東方支配」ですので。

遼東半島租借し、韓国を保護国化。朝鮮半島の制海権を握れば、日本との衝突は間近です。
日本もロシアの極東進出は対岸の火事ではなくなるので、満州のいざこざだけではすみません。

こうしてロシアとの開戦がまったなし。日露戦争(1905)となるわけです。

さて、お菓子と全く関係ない話になっていますが、川崎市HPの資料にこんな記載がありました。

日露戦争時、乃木将軍がシベリアの戦場へ出征する際に、上野・永藤パン(現在は閉店)の職人が甘党だった将軍に「何かを持たせたい」と思案した末、カステラに羊羹をサンドしたものを考案

神奈川県川崎市HP「シベリア菓子」(かわさき区の宝物シート)より

なお、日露戦争の後、第一次世界大戦(1914-18)を経て、シベリア出兵(1918-22)と続くわけですが、シベリア出兵にちなんだ名前である。という説もあるそうです。

お味の感想

和菓子
シベリア(プレーン)

カステラに挟んであるあんこは、全くの羊羹というわけではないのですが、どことなく水っぽい感じが羊羹に近いです。(寒天少な目の羊羹)

甘さはこれでも控えてあるのかもしれませんが、甘めです。それと一切れが結構大きめなので重い。さらに半分に切ってあると食べやすさがあったかもしれません。

和菓子
シベリア(黒糖)

黒糖は、ふと思ったのは蒸しパン感がある。見た目に感化されたかカステラ生地のしっとりな所にそう思ってしまったかもしれませんが、蒸しパン感がありました。

お菓子の写真たち

大正時代のハイカラな食べ物としても人気があったシベリアでした。
食品スーパーやコンビニなどで販売されていますので、見かけた際は懐かしむというのも良いかと思います。

(東日本が主な販売先のようです)

1個あたりのカロリー

プレーン 143kcal
黒糖 143kcal

価格の情報

工藤パンの「シベリア」4個入の価格は、
238円(税込)

4個の和洋菓子
1個あたり60円くらい

工藤パンの「黒糖シベリア」4個入の価格は、
243円(税込)

4個の和洋菓子
1個あたり61円くらい

※価格は、2020年5月19日時点のものです。
※東日本では食品スーパーなどで購入できるので、価格はお店によると思います。

販売先の情報

東日本では食品スーパーやコンビニなどで売られています。
西日本や北海道などでは販売先が限られるようです。
また、和菓子や洋菓子店で独自に手掛けられているお店もあります。

通販は、山崎パンのHP他、大手通販サイト(amazon,楽天,Yahoo!ショッピング)での購入が可能です。

食べてもらった方から感想をいただきました。(管理人)

管理人

意外に合うカステラと餡

結構甘めで大きいので重いのですが、カステラと餡の相性は良く美味しいです。山崎パンらしくパンのような見た目ですが、ちゃんと和洋菓子。一口サイズにしてお土産らしさのある包装デザインにしたらもっともらしいお土産菓子になりそうな感じです。味は普通に美味しいですし。

※感想はもらえなかったので私です。(管理人)
※職場や友人へ配っていて、お味の感想をくれる人はなかなかいません。一言コメントが多いです。
※あくまで個人の感想です。

紹介した商品の詳しい情報

メーカー 工藤パン(山崎パン)
商品名 シベリア
内容量 4個
価格 238円(税込)
賞味期限 約1ヵ月半
サイズ 約25cm×14.5cm
アレルギー 乳・卵・小麦・大豆
カロリー 1個あたり 143kcal
商品名 黒糖シベリア
内容量 4個
価格 243円(税込)
賞味期限 約1ヵ月半
サイズ 約25cm×14.5cm
アレルギー 乳・卵・小麦・大豆
カロリー 1個あたり 143kcal

公式ホームページやオンラインショップはこちらです。

山崎パン https://www.yamazakipan.co.jp/
工藤パン http://www.kudopan.co.jp/
和洋菓子 シベリア カステラと餡のお菓子

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