石丸萬盛堂「銘菓 鶴乃子」ホワイトデーの起源は少し怪しい?

個包装石丸萬盛堂福岡

銘菓 鶴乃子

  • 7個入
  • 940円(税込)
  • 石丸萬盛堂

 石丸萬盛堂さんの「鶴乃子」は、黄身餡を真っ白なマシュマロで包んだお菓子。
ふんわりとした卵型をしている可愛らしいお菓子ですが、ホワイトデーの由来の品でもあるのだとか。

ホワイトデーの起源については、石丸萬盛堂さんのHP「ホワイトデーのはじまり」で見ることができます。

URL -> https://www.ishimura.co.jp/whiteday/birth.html

そして「ホワイトデー」は、1978年、石丸萬盛堂からはじまりました。ともありました。

しかし、ホワイトデーの起源を調べてみると諸説あるようで・・・。

ホワイトデーの起源は諸説あるけど、結構あやしい?

商品全体像
7個入りを購入しました。

ホワイトデーって、その起源を調べるといくつかあったりします。

  1. 不二家・エイワ説
  2. 石村萬盛堂説
  3. 全国飴菓子工業協同組合説

wikipedia的にも色々な方がまとめているサイトでも大体こんな感じです。
「うちが最初に考案した」みたいなところですが、特に主張をしているのが、石村萬盛堂と全国飴菓子工業協同組合(全飴協)。

石丸萬盛堂さんのHPには、「ホワイトデーのはじまり」を紹介ページがありますし、
全飴協さんのHPには、「ホワイトデー公式サイト」があり、誕生秘話に詳しく書かれてあります。

両者の主張を見てみると、ふ~んって感じですし、どちらもお菓子の販促から始まったもので、愛だの恋だのやさしさだのって後付け感があったりします。
それはいいのですけど、これを鵜呑みにしないで穿った見方をしてみると、ちょっと怪しい部分があったりします。

全飴協さん誕生秘話のあやしい点

例えば、全飴協さんの誕生秘話(-> http://www.candy.or.jp/whiteday/hiwa.html)では、ホワイトデーの起源や意味がきちんと語られていません。
当時のホワイトデーの仕掛人達の対談であるにも関わらずです。
いえ、起源や意味が語られていないわけではないんです。以下を見てみてください。

高柳 ただ、どういうわけか、銀座の三越が大変乗り気になってくれて、「ホワイトデーの元年は、銀座の三越からはじまった」ということで宣伝してくれといわれ、それに乗っかった感じですね。参加メーカーも7社ほどあったんですが、当時はまだ「ホワイトデー」という言葉が世間に浸透していなくて、起源とか意味とかいろいろ質問を受けました。

上記は、1980年(昭和55年)「第1回ホワイトデー“愛にこたえるホワイトデー”」開催のいきさつ。
これを受けて、以下のようなお話が続きます。

篠崎 日本で一番古くから残っている文献で、キャンデーの起源を調べてみると、3月14日の前後3日ぐらいずれた日付になっているんですよ。旧暦の日付だから、ある程度のずれはあるわけですが、とにかく日本のキャンデーの誕生した日という意味があることがわかったのです。

まず、ホワイトデーが3月14日に開催されるいきさつとして、キャンデーの起源が「3月14日の前後3日ぐらい」だから。というものですが、起源とか意味とかいろいろ質問を受けて、キャンデーと関わりある日を探して持ってきた・・・と思えなくもなく。
この後、ホワイトデーの名前の由来も語られるわけですが。

大西 社内的にも何の反応もないわけ。何をやってるんだ、あいつは(笑)、という感じなんですよ。これじゃいけないと思って、社内で大英和辞典のホワイトというところをひいてみたら、シュガーとかスィートがでてきた。そこでシュガーをひいてみるとキャンデーとあった。ホワイトイコールキャンデー。スィートラブ(純愛)イコールホワイトラブと、ホワイトデーがキャンデーにつながっているんですね。単なる語呂合わせなんですが、やったと思いましたね(笑)。

このくだりは、なぜホワイトデーにキャンデーなのかって話ですし、そもそもホワイトデーという名前をどうやって付けたのかという話がありません。(ホワイトデー公式サイトなのに)
日付の話と合わせて考えると、ホワイトデーという名前ありきで、由来とか意味は後付けしているって感じがしないでしょうか?

当時のホワイトデーの仕掛人達が明確に答えられていないのは、ホワイトデーという名前はすでに決まっていたか、別のところで名前が付けられていたからなのかもしれません。

石村萬盛堂さんホワイトデーの起源のあやしい点

時系列で言えば、石村萬盛堂さんは、1977年(昭和52年)に考えついて、1978年(昭和53年)に「マシュマロデー」をスタートしたとあります。

この「マシュマロデー」を思い付くきっかけとして、当時の社長がとある少女雑誌の読者の投稿に偶然出会ったという話があります。

「男性からバレンタインデーのお返しがないのは不公平。ハンカチやキャンディー、せめてマシュマロでも・・・」

最初に読んだときは、へぇ~そうなんだ。くらいしか思わなかったのですが、よくよく考えてみると「マシュマロ」が唐突では?せめてと言うなら「クッキー」くらいが自然な気がしますけど。

それから、ホワイトデーが始まるよりも先に、バレンタインデーが定着しているわけですが、それも1970年代後半。マシュマロデーのスタートは、1978年(昭和53年)なのでバレンタインデーが定着してから程なくしてからですよね。
そもそも、バレンタインデーが女性から男性にプレゼントするというのも当時の日本の文化的に男性から女性に贈り物をする習慣がなかったので、女性が男性に贈るという様式で菓子メーカーが浸透させていったという経緯があります。
「男性からお返しがないのは不公平」というのもそこまでおかしな話ではない世情であったのを考えると、少し不自然な感じがしなくもありません。

また、マシュマロデーからホワイトデーに名称が変わるいきさつもどうでしょう。

「マシュマロデー」を7~8年程続けたころ、百貨店より申し出がありました。
マシュマロだけではなく、もっと幅広くバレンタインデーのお返しの文化としてできないか?
「マシュマロの白」を想起させる「ホワイトデー」に名称を変更できないか?

「マシュマロデー」を7~8年程続けたころ、とありますので、1985~86年頃の話になります。
この時期には、全飴協さんキャンペーンも5、6年続けている頃であり、銀座三越、銀座ソニービルなどで開催されています。
全国区であったか定かではありませんが、浸透しつつある時期であったかもしれません。

それから、マシュマロの白を連想させるから「ホワイトデー」というのも安直に思えますし、すでに「ホワイトデー」の名前は全飴協さんが使われているわけです。
商標的な問題や先行してホワイトデーのイベントを行っている全飴協さんとの兼ね合いはどうでしょう。
百貨店もマシュマロに限らずキャンディを含め様々なお菓子を取り扱っていますので、すでに使われている名前を勝手に使用するのは取引先との関係を考えてどうでしょうか?一つのお店の意見で決めることってできるものなのかな?って思ってしまいます。

当時は黎明期でそこまでのしがらみはなかったのかもしれませんが、マシュマロが白いから「ホワイトデー」というのもどこか説得力や思い入れが欠けるような話だと思ってしまいました。

いずれにせよ美談的に語られてはいるものの、根本は菓子メーカーの販促が目的と考えると良いイメージ作りのエピソードと考えるのがいいのかもしれません。

包装
鶴乃子の包装紙

お菓子の紹介

和菓子
白色の卵型

卵の形だけど、鶴乃子って名前?

ちょっと気になったお菓子の名前。

鶴乃子ってお菓子の形から連想すると、卵の形。白色のマシュマロに黄身餡が入っているのですから「鶴乃卵」の方があっているのでは?

なぜ「鶴乃子」って名前を付けたかまでは、お店のHPやお菓子の栞にも書かれていないのですが、一つの(私の勝手な)説があります。

マシュマロに黄身餡を包んだお菓子の元祖といえば、つるの玉子本舗の「つるの玉子」というお品。こちらは、紅白二種類のマシュマロのめでたいお菓子になりますね。
このマシュマロ饅頭はとても古くから販売されていまして、つるの玉子本舗さん創業の1887年から販売されています。

一方、鶴乃子の発売はという、1910年。少し後のことになります。

マシュマロに黄身餡を包む発想やその形って、どちらもとても似ています。販売時期や商標の話もあるでしょうから、こうした事情もあって?「卵」という名前は付けられなかったんじゃないかな?と勝手に思っています。

和菓子
鶴乃子

お味の感想

和菓子
中は黄身餡

鶴乃子は、ふんわりしたマシュマロと中の黄身餡の調和が良いマシュマロ菓子ですが、どんな味?と言えば、やっぱりマシュマロです。
何も知らずに食べると本当にマシュマロの感じ。
食べ進めると黄身餡が出てきて、ちょっと和菓子感が出てくる。

マシュマロ好き、和菓子も好みという方には、ふんわりした食感もよく、マシュマロと餡が合わさるいいお味だと思います。

和菓子
黄身餡はあっさり目

それに、そこまで餡は甘くなく、マシュマロと調和がとれるような感じ。さらっとこし餡なので溶け具合もいいからだと思います。

でも、やっぱりマシュマロなので、マシュマロが苦手な人はダメかな。(マシュマロ苦手な人にも食べてみて!みたいな味ではないと思いました)

原材料表記

原材料
原材料

原材料は写真の通り。日持ちは2週間程でした。

カロリー

1個あたり 64kcal

価格の情報

石丸萬盛堂「銘菓 鶴乃子」7個入の価格は、
940円(税込)

7個のマシュマロ菓子
1個あたり134円くらい

※価格は、2021年4月5日時点のものです。

他にも各種入数のものが販売されています。

価格(税込) 1個辺りの単価
2個入 350円 175円
5個入 700円 140円
7個入 940円 134円
10個入 1,350円 135円
16個入 2,150円 134円
20個入 2,650円 133円

販売先の情報

石村萬盛堂 博多駅マイング店

住所 福岡市博多区博多駅中央街1-1
電話 092-451-2728
営業 9:00~21:00
定休 年中無休
HP https://www.ishimura.co.jp/
地図 地図はこちら

博多駅ご利用の場合は、マイング店かデイトス店がお買い求めやすいと思います。
また、福岡空港の出店もあります。
通販は、公式オンラインショップの他、楽天、Yahoo!ショッピングにも公式ストアを出店されています。

食べてもらった方から感想をいただきました。(管理人)

管理人

意外と合う

意外と合うマシュマロと餡。でも本体はマシュマロの味。餡はアクセント。マシュマロが苦手な人はNGだと思います。

※感想はもらえなかったので私です。(管理人)
※職場や友人へ配っていて、お味の感想をくれる人はなかなかいません。一言コメントが多いです。
※あくまで個人の感想です。

紹介した商品の詳しい情報

メーカー 石丸萬盛堂
商品名 銘菓 鶴乃子
内容量 7個
価格 940円(税込)
賞味期限 約14日間
サイズ 約18.5cm×23cm×4cm
アレルギー 卵・ゼラチン
カロリー 1個あたり 64kcal

公式ホームページやオンラインショップはこちらです。

石丸萬盛堂 https://www.ishimura.co.jp/

スポンサーリンク

こちらの記事もおすすめです。

お土産まいりプロフィール

authorImage

お土産まいり管理人

職場や友人、大切な方へのお土産。実際に見て・買って・食べてみて書いています。手提げ袋や包装紙の写真も載せています。購入検討の助けになれば幸いです。